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第4号 余命告知と最後のラブレター

数年前に相続手続きをお手伝いさせていただいたAさんからご相談がありました。

相談当日、Aさんは、「実は先日余命の告知を受け、先々のことが心配で相談にきました。」とおっしゃいました。家族状況や財産のことを伺いアドバイスをさせていただく中で、Aさんは公正証書遺言を作成したいと決意されました。
その後、公証人とのやり取りなどを経て、12月25日のクリスマスに遺言書を完成することになりました。

それから一月半ほどして、奥様からお電話がありました。Aさんが亡くなり遺言書による相続手続きを手伝ってほしいと…。
お聞きしていた余命の期間よりもあまりにも早い時期のお電話でしたので少し驚きながらお話を伺いました。

Aさんは遺言の中で、奥様の生活を第一に考え、二人の子供たちが奥様を大切にしてくれるように遺産の配分を決めておられました。そして何よりもこの遺言書を書いた意図と家族への感謝の気持ちを、付言として残されました。

ご家族の皆様は、Aさんが遺言書に込めた気持ちを十分にくみ取り、ほっとしたご様子で遺言書を眺めておられました。
この時ほど遺言書の重要性を認識させていただいたことはありませんでした。

一ヶ月ほどして相続手続きが全て終わった際に遺言書の日付を見た奥様は、「人生の中で一番のクリスマスの贈り物でした。」とおっしゃいました。

Aさんも今頃天国でにっこりと微笑んでおられる事でしょう。

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